スタジオではない場所で録音すること、またその録音物を「フィールド・レコーディング」と言います。
ラジオのBGMなどで流れる、たき火や川のせせらぎの音はその一例です。
写真や映像とはちがう、音を「聴く」ことで得られる心地よさ、驚きやおののき。
その魅力的な世界を探究しつつ、「聴く」とはいったいどんなことなのか、さまざまな視点から考える特集です。
●対談 「聴く」ことを通して、この現実を捉えなおす。
柳沢英輔(京都大学大学院特任助教)× 石田悠晃(真宗大谷派僧侶)
●ミニインタビュー
沖縄の「おと」と「うた」を記録する。/宮里千里さん(民俗祭祀採音者)に聞く
音を置くことで、音が聴こえてくる。――即興演奏と環境音/松本一哉さん(音楽家)に聞く
●寄稿
人知れぬ音、人知れぬ怪/丸太町小川(怪談作家・音響作家)
●仏教の視点から
阿弥陀仏の光を「聞く」ということ。/柏樹貴弘(真宗大谷派僧侶)